From Naoki Ishikawa

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「bmd」の開設にあたって、少しコメントを載せさせて頂きたいと思います。


気付けばボビー大槻氏とはもう15年の付き合いで、出逢った当初から僕は「大槻さん」と呼ばせてもらっている。DCIをエイジアウトした直後、アメリカの大学を一時休学して日本に戻り、学費を稼ぐためにマーチングの指導をしながら各地を回っていた時期がある。その時、色々な団体に僕を紹介してくれたのが大槻さんだった。当時、大槻さんの協力がなければ学費を貯めるどころか生活費を稼ぐことも出来なかっただろうと思う。その後も長い間、大槻さんとはよくスケジュールを合わせて同じ日に同じ団体を教えに行き、レッスン後に度々朝まで色々なことをひたすら語り合った。僕にとって大槻さんは音楽やマーチングを愛する人間として、クリエイターとして、指導者として、同じ目線で様々な事を語り合える数少ない親友。

「bmd」では、マーチングに携わって30年以上にもなる大槻さんの豊富な知識と経験からくる様々な話を聴く事ができる。それもタダで。あなたが出すのは自分の交通費だけ。こんなお得な話はそうないと思う。

ドリルデザインからプログラムコーディネート、技術指導から教育プログラムの構築まで、幅広い経験を持つ大槻さん。アメリカの大御所インストラクターやクリエイターたちとの交友関係、そんな彼らと共同で行った制作活動の数々、本場アメリカのマーチングバンドショーのドリルデザイン依頼を何年も受けている等々、アメリカでもその人間性と能力の高さを認められている。発想力の豊富さ、年齢を感じさせない柔軟な思考、いつまでもあらゆるものに絶えず持ち続けている好奇心、聴く音楽ジャンルの幅の広さ、クオリティーの高い音楽を探し出す感性、日本のマーチング界でこんな人はそういない。

どんなアドバイスやコメントを貰うのか、はたまた論議をするのか、それは話に行くあなた次第だと思う。個人の練習から団体の運営に至るまで、悩みを相談すれば大槻さんはアドバイスをしてくれるだろう。あなた独自のマーチング論を聴いてもらいたい、もしくはぶつけたいのであれば、それにも乗ってくれるだろう。

大槻さんが今後の主なライフワークのひとつとして「今まで培ってきた経験や知識を人のために役立てたい」という気持ちから始まったこの「bmd」、見返りや利益を求めないチャリティー的な活動をスタートさせるその心意気が何より素晴らしいと思う。


マーチングについて語り合いたい人、個人的に悩みを抱えていたり壁にぶつかっている人、自分の所属する/指導する団体に問題を抱えている人、そんな人たちはまず大槻さんに連絡をしてみるといいと思う。大槻さんはそんなあなたに真摯に向き合って、ひとりでは導き出せなかった答えを探す手伝いを必ずしてくれるはず。


石川 直


(2012年6月14日)